こんにちは、STYLE PHOTOSの奥竹です。
ただいま「冬の出張ファミリーフォトキャンペーン」を実施中です。それにちなみ、家族写真の文化を比較するシリーズ2回目です。(前回のブログはこちら)
今回はアメリカにご家族で移住し、サンディエゴでの暮らしを楽しんでいる旧友にインタビューしてみました。「アメリカでは年末、ファミリーフォトの予約が殺到するんだよ〜」実は、彼女のこの一言がキャンペーン企画の素です。さてそこにはどのような文化的背景があるのでしょうか?
家族写真つきのHoliday Cardを送る楽しみ
お友達のNさん一家がアメリカに移られて約10年、住んでいるうちに次第に年末の恒例行事となったのが「ファミリーフォト撮影」だと言います。その大きな目的は、クリスマスまでに届くよう送り合うHoliday cardです。
「アメリカでは家族写真付きのHoliday cardが圧倒的に多いです。旅行、記念日、子供、孫が産まれました、そのようなライフイベントを Holiday card で送って伝えること、受けとって見ることを楽しみにしています。広い国土のアメリカでは、離れて暮らす家族や知人とすぐに会えるわけではありません。Holiday cardがいまの家族の様子を伝える唯一の手段という文化が、根強く残っているのでしょう。」
ちなみにNさんが最近一番印象的だったHoliday cardは、” Officially empty nest” と書かれたご夫婦写真だったそうです。これはつまり「子どもが巣立って、ついに二人きりの生活になったわ」という状況です。ユーモアセンスがあっていいですね!そんな風にどんなライフイベントも楽しんでしまう精神が、とてもアメリカらしいと感じます。

10月〜11月がファミリーフォト撮影のピーク
Holiday card用の写真は旅行中のものなど様々ですが、10月〜11月にカメラマンを予約して撮影する家族がとても多いとのこと。
「10月頃から、身近なスーパーマーケットやドラッグストアにHoliday Card のプロモーションコーナーが設けられ、かわいい装飾グッズも販売されます。そうすると、親しいママ友さん達の間で「このフォトグラファーがよかったよ」なんて会話が飛び交い、カメラマンに予約が殺到するんです。」
「撮影はプロカメラマンに頼むことがほとんどで、instagramなどで好みの作風を探して選びます。撮影代の相場は$300〜(10カット修整データ)といった感じです。学校行事のオークションで「Holiday Photo撮影チケット」を出品するママカメラマンもいます。」
毎年テーマを決めて楽しむ家族イベント
「みんなが撮るから、うちも写真撮らなきゃって感じにならない?」とNさんに聞いてみましたが、答えはNO!アメリカに住み始めて、Holiday Cardのための毎年の撮影が楽しみになったと言います。
「撮影場所は、住まいの周辺にある素敵なロケーションを選びます。私たちが住むサンディエゴでいうと、やはり海岸での自然なショットが多いです。特に撮影場所のトレンドはなく、自宅やお庭で撮影する家族もいます。とにかくその家族の毎年のテーマ、洋服のコーディネートなど演出が一番大切!そのテーマを決めて家族で楽しんじゃう一種のイベントです。」
さすが、エンターテイメントの国です!
Nさんのご自宅では、気に入った写真は大きく引き伸ばしてフレームに入れたり、おしゃれなキャンバス地にしてリビングに飾ったりしているそうです。リビングに家族写真があると、お客さんが来た時に話が弾みますね。


Nさんのご自宅には、大きくパネルにした写真、カレンダーなど家族写真が印象的に飾られています。
家族の結びつきと「家族写真」
日本では「家族写真」は記念として残す意味合いが強く、台紙にして本棚にしまったままであったり、ポストカードで送り合うことに抵抗のある人も多いと思います。そのカルチャーギャップについても尋ねてみました。
「日本に比べて、アメリカは家族の結びつきとても強いと感じます。家族単位で物事が進む場合が多いです。 パーティーや集まりが多く、話題はだいたい家族のこと、ライフイベント。SNS でも気兼ねなく家族の写真や話題をアップする。 アメリカから見ると、日本は周りに気を使いすぎているようにも思います。SNSにアップしたり、年賀状などで送ることに抵抗があっても、自分の家にかざるのはその家族の喜びになるのでおすすめです!」
最後に、Nさんにとって良い「家族写真」とは?
声が聞こえてくるような写真、想像できるバックグラウンド 、ストーリーを感じる深みのある家族写真
インタビューにご強力くださったNさんファミリー、ありがとうございました!!これからも仲良し家族の写真を楽しみにしています。


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