こんにちは、STYLE PHOTOSの奥竹です。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが
STYLE PHOTOSの撮影メニューには、「美肌修整込み」と書かれています。
今やスマホのカメラ、プリクラ、証明写真機で
誰でも簡単に美肌風に写真を仕上げることができる時代。
私が撮影した写真は、私自身の目で見ながら修整作業しています。
カメラマンとして、どのような考えをもって修整しているのか?
今日はそんなことをお伝えしようと思います。
美肌修整込みの理由
美肌修整といっても、内容はお肌、髪の毛、手足、洋服まで及びます。
撮影メニューを考える上で、修整込みにした理由は
たくさんの枚数よりも、きちんと残す写真を目指しているからです。
多くの「出張撮影サービス」は1時間で50カット以上など
いわゆる屋外(ロケーション)撮影でスナップショットに近い写真も含まれています。
小さなお子さんとのお出かけショットでしたら、たくさんの動きが撮れるので
そのようなプランは適していると思います。
![](https://style-photos.com/wp-content/uploads/2023/06/2023.05.03-山口-裕美-様-87-scaled.jpg)
STYLE PHOTOSの場合、「オトナ世代のパーソナル出張撮影」が基本ですので
求められるのはスナップショットではなく、きちんと残したい写真が多いのです。
動的よりも静的な写真といえるかもしれません。
静的な写真の中では、「髪の毛の乱れ」「あってほしくないシワ」「映ってほしくないモノ」
とても目立ってしまいます。
そこで私は、撮影のときにライティングなどでよくすることは前提ですが、
その上ですべてのメニューに「美肌修整」サービスをつけています。
![](https://style-photos.com/wp-content/uploads/2023/06/スクリーンショット-2023-06-13-16.16.23.png)
どこまで写真修整できるのか?
物理的には・・なんでもできちゃいます。
なんなら顔や目のパーツすら変えられます。
どこまで修整するか?
それは用途を考えた上でのレタッチャー(写真編集者)の経験とセンスではないでしょうか。
私が百貨店の写真館で、多くのお客様のレタッチ(写真編集)した経験上、
考えている基準を用途別にまとめます。
1)証明写真・・・ありのまま本人を証明することが目的。大幅な修整は、本人証明として認められない場合がある。 2)プライベートな写真・・・本人の希望しだいだが、主には、髪の乱れとシワを含めお肌のトラブルを目立たなくする。自然に「ちょっとキレイ」を目指す。 3)ビジネス用の写真・・・本人の希望をよくヒアリングして修整対応する。お肌は特に慎重に、場合によってはほぼシワもない程度までに仕上げる。
1)の証明写真は、パスポート用やVISA用は明確な基準があります。
目を大きくするなど、変形は審査に通らない可能性があります。
ただし目の下のクマや首元のシワなどは修整しても問題にはなりません。
その修整だけで、ずいぶん印象がよくなります。
3)のビジネス用は、音楽家などアーティストは特に気をつけます。
ちらしやウェブサイトに採用されたとき、少しの乱れが印象を左右するからです。
![オプション 証明写真](https://style-photos.com/wp-content/uploads/2022/12/20221213-DSC_40501-1-1024x683.jpg)
カメラマンが判断する写真修整とは?
そして本題です。
「カメラマン」だからこそできる写真修整とは・・・
撮られた人の気持ちに寄り添えることではないでしょうか。
撮影している時の会話、ちょっとした仕草からお客様の気持ちを感じとります。
口に出してくれることもあれば、お客様自身が気づいていないようなこともあります。
「もしこれが写真に残ったら、気にするだろうなぁ」その部分を察して修整します。
恥ずかしながら、自分のプロフィール写真でAI修正と自己修整を比べてみます。
![](https://style-photos.com/wp-content/uploads/2023/06/20221215-DSC_4138-4-1-683x1024.jpg)
![](https://style-photos.com/wp-content/uploads/2023/06/20221215-DSC_4138-3-1-683x1024.jpg)
![](https://style-photos.com/wp-content/uploads/2023/06/20221215-DSC_4138-2-2-683x1024.jpg)
AIはトレンドを熟知して、ぱっと見が華やかでSNSに映えそうな画像生成も得意なのでしょう。
でも私にとって大切なことは、撮影はお客様と向き合う時間であること。
テクニックだけでない感性を分かち合うことで、
満足していただける写真に仕上げられるのではないかなぁと思います。