前回のブログのつづきです。撮影以前に「お客様が自信と輝きをもって自己表現できる土台」を提案したい考えから、悩んだ末に国際イメージコンサルタント吉村ひかる先生にコンタクトをとりました。
百貨店出身という共通点が安心感に
吉村先生が経営する会社は「BEST GRADE」。主に経営者層に対して、印象学やパフォーマンス学の見地からイメージづくりを支援されています。ホームページで拝見する姿は、「超仕事のできる女性そのもの!」でしたが、画面越しの先生は良い意味でイメージギャップがありました。とても柔和でなんだか懐かしいような安心感。おそらくその気持ちは、先生が百貨店出身という共通点があったからだと思います。
「百貨店の人」は売る気よりも、実にお人好しな方が多いです。ブランドショップ店員のような華やかさより、むしろお客様に華をもたせ、陰でひっそりとサポートすることに喜びを感じてしまうのです。吉村先生もまたけっして前に出過ぎない、でも知性と品性を感じる装いと振る舞いを見て「この方に学ぼう」という気持ちになりました。
合計80時間のマンツーマン指導
養成アカデミーは合計80時間。仕事、家事、育児の合間をぬって、六本木に通い受講することは簡単ではありませんでしたが、毎回がおもしろくてあっという間に過ぎました。内容は、イメージコンサルティングの基礎知識、パーソナルカラー等の診断方法、パフォーマンス学、国際的な装いのマナー、買い物アテンド、テーブルマナー、メディア対応、パフォーマンス学、服の成り立ちなど多岐に及び、気がつけばオリジナルプリントが約500ページ。
もし単純に「パーソナルカラー診断をします」というだけなら、もっと短期間に他の講座で習得できたかもしれません。でもそれはあくまでもスタイルをつくる「ひとつの手段」であり、お客様の自己表現と印象管理すべてに対応できる内容ではありません。今は広く浅い知識でも、どのような要素が人のイメージに影響するかを体系的に学んだことは今後の基礎となるはずです。
グローバルスタンダードの視点
国際イメージコンサルティング協会は世界40カ国以上で展開され、頻繁にカンファレンスが行われています。Apperance、Behavior、Communicationの領域で印象管理をすることや7つのパーソナルスタイルなど、世界共通のグローバルスタンダードが存在し、このアカデミーではそのあたりの国際感覚も知る機会になりました。とりわけ日本人は疎い欧米流の「プロトコール(国際儀礼における装いのマナー)」はためになりました。国際的なセレモニーやパーティーで恥をかかないために大切なことです。
私は約6年間モスクワに住み、各国の駐在婦人との会合に出席する機会がありました。パーティー会場での欧米流の振る舞いには、いつまでたっても慣れなくてなんとなくニコニコやり過ごすことも多かったと記憶します。言葉の壁より、コミュニケーションの壁。これも前知識があれば少しは違ったかもしれません。
Beyond the frame~ フレームの向こうに伝えたいこと~
近頃、コンサルティング系の先生と接する機会が増え、きづいたことがあります。それは「言葉に羽がある」ということ。相談者に希望を与えるのは、実務的な内容ばかりではなく明るい未来へのビジョン。吉村先生からも、自分を羽ばたかせてくれる言葉をいただきました。「フレームの向こうに何を伝えたいのか?」。そのとき、そのシチュエーションに応じて自分のイメージは変えて伝えられるということ。
気がつけば、日本というフレーム、いい歳の大人というフレーム、SNSに決められた正方形のフレーム、そんな囲みに自分を閉じ込めていたのではないだろうか?決められたフレームに収まるために、こんな外見にしておけば無難だろう。誰かの真似をすれば安心だろう。
いやちがう、Beyond the frame! フレームを超えて、もっと自由に、自分のSTYLEを表現すればいいじゃないか。そんなひらめきが、私の生き方を方向づけてくれました。
アカデミーでの学習期間を経て、いよいよサービスへと転化する時がきました。学んだことを礎に、STYLE PHOTOSのオリジナルメソッドを展開します。お客様が自信をもって、STYLEをフレームの向こうへ伝えられるように。お客様のプレゼンスが未来を切り拓くように。イメージコンサルティングの開始まで、もうしばらくお待ちください。
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